防草シートから草が生えた原因は?生えた場所別の対処・補修方法

「防草シートを敷いたのに、草が生えてきた」「シートの継ぎ目や壁際から雑草が出ている」と困っていませんか?
防草シートを施工した後に草が生える原因は、一つではありません。
雑草がシートそのものを突き抜けている場合もあれば、継ぎ目やピン穴、壁際の隙間から生えている場合もあります。また、シートの上にたまった土や落ち葉から、新しい雑草が発芽しているケースもあります。
大切なのは、すぐにシート全体を剥がすのではなく、まず「どこから草が生えているか」を確認することです。
この記事では、草が生えた場所ごとに考えられる原因と対処法を解説します。部分補修で対応できるケースと、張り替えを検討した方がよいケースの判断基準もご紹介します。
まず「どこから草が生えたか」を確認する
防草シートから草が生えているのを見つけたら、最初に発生場所を確認します。
主な発生場所は、次の4つです。
- シートの中央部分を突き抜けている
- シート同士の継ぎ目やピン穴から生えている
- 壁際や構造物まわりから生えている
- シートの上にたまった土や落ち葉から生えている
発生場所によって原因と必要な対処が異なります。
シートそのものに問題があるとは限りません。継ぎ目や壁際の小さな隙間が原因であれば、部分的な補修で対応できる可能性があります。
シートを突き抜けて草が生えた場合
防草シートの中央部分から草が出ている場合は、雑草がシートを下から突き抜けている可能性があります。
特にチガヤ、スギナなどは、地下茎で広がり、先端がシートを押し上げたり突き抜けたりすることがあります。
考えられる原因
- 施工前に強い雑草が生えていた
- 使用したシートが強雑草に対応していなかった
- シートが劣化して防草性能が低下していた
- 施工中についた傷や穴から草が出てきた
防草シートにかかる力には、
- 踏圧やものを置いたりする時の「上からの力」
- 強い雑草の突き抜けに対する「下からの力」
があります。
耐用年数が長い、厚みがあるからといって、『下からの力』に強いとは限りません。強い雑草が生えている場所では「強雑草対応」と書かれた商品を選ぶようにしてください。
突き抜けた草への対処法
まず、生えてきた草を根元に近い部分で取り除きます。草を強く引っ張ると、穴が広がったり、シートが破れたりする可能性があるため注意してください。
草を取り除いた後は、シートの穴や傷の大きさを確認します。
小さな穴であれば、周囲の汚れや水分を取り除き、専用のカットテープや防草テープでふさぎます。
穴が大きい場合は、同じ種類または適合する防草シートを穴よりも大きくカットし、補修箇所へ重ねて防草テープで固定します。
ただし、広い範囲で草がシートを突き抜けている場合は、部分補修だけでは再発を防ぐのが難しいことがあります。その場合は、強雑草に対応したシートへの張り替えを検討してください。
自分の場所に適したシートを確認したい方は、こちらをご覧ください。
→ 防草シートの選び方
継ぎ目から草が生えた場合
複数枚のシートを並べた継ぎ目から草が生えている場合は、シート同士の重ね幅が不足しているか、施工後にシートがずれた可能性があります。
隙間から地面に光が届くと、そこから雑草が生えやすくなります。
考えられる原因
- シート同士の重ね幅が狭かった
- 重ね部分を十分に固定していなかった
- 風や人の移動によってシートがずれた
- 防草テープが剥がれた、または劣化した
継ぎ目の補修方法
最初に、継ぎ目から生えている雑草を取り除きます。
シートのずれを戻せる場合は、重ね幅が10cm以上になるように位置を調整し、固定ピンで留め直します。そのうえで、重ね部分を防草テープでふさいでください。
シートを動かせない場合や、重ね幅が足りない場合は、別のシートを細長くカットして継ぎ目に重ね、防草テープと固定ピンで補修します。
継ぎ目の一部分だけでなく、その周辺にも隙間がないか確認しましょう。
ピン穴から草が生えた場合
固定ピンを打った場所から草が生えるのは、ピンの周囲にできた小さな隙間から光が入るためです。
また、ピンを打ち損じて別の位置に打ち直した場合、最初に開けた穴から草が生えることもあります。
ピン穴の補修方法
生えている草を取り除き、ピンが浮いていないか確認します。
ピンが浮いている場合は、シートを地面に密着させてから打ち直します。地面の硬さなどによりピンが十分に入らない場合は、場所に適したピンへ交換してください。
固定した後は、ピンの上からカットテープを貼って隙間をふさぎます。
打ち損じた穴や、使用していないピン穴もそのままにせず、カットテープで補修しましょう。
固定ピンの間隔、必要本数、種類については、こちらの記事で詳しく解説しています。
→ 防草シートの固定ピンの間隔と打ち方
壁際や構造物まわりから草が生えた場合
建物の基礎、壁、フェンス、柱、樹木、室外機、配管、マンホールなどの周辺は、シートとの間に隙間ができやすい場所です。
雑草はわずかな隙間からでも生えてくるため、シート自体に問題がなくても、キワの処理が不十分だと草が発生します。
考えられる原因
- 構造物の形に合わせたカットができていない
- シートを大きく切りすぎて隙間ができた
- 防草テープが剥がれた、または劣化した
- 施工後にシートがずれた
壁際や構造物まわりの補修方法
まず、隙間から生えている雑草を取り除きます。
小さな隙間であれば、防草テープを使ってシートと構造物の境目をふさぎます。
隙間が大きい場合は、防草シートを構造物の形に合わせてカットし、既存のシートへ十分に重ねて追加します。重なり部分と構造物との境目を防草テープでふさいでください。
テープを貼る前に、シート表面の土、ほこり、水分などを取り除くことも重要です。表面が汚れていると、テープが十分に密着しないことがあります。
防草シートの上から草が生えた場合
防草シートの上に草が生えていても、必ずしもシートを突き抜けているとは限りません。
シートの上に土、砂、ほこり、落ち葉などがたまると、そこへ風や鳥によって運ばれた種子が落ち、発芽することがあります。
この場合、雑草の根はシートの下ではなく、シートの上にたまった土へ張っています。
シート上の雑草への対処法
雑草を根ごと取り除き、周囲にたまった土や落ち葉を掃除します。
雑草を放置すると、根がシートの繊維へ絡んだり、劣化した部分へ入り込んだりする可能性があります。草が小さいうちに取り除く方が簡単です。
施工後も定期的に落ち葉や土を掃除し、雑草が根を張る環境を作らないようにしましょう。
清掃時には、シートを傷つける可能性があるため、先端の尖った道具を強く当てないよう注意してください。
耐用年数が長い、厚みがあるからといって、『下からの力』に強いとは限りません。
→表面が掃除しやすいシートを見てみる
補修で済む場合と張り替えが必要な場合
草が生えたからといって、すぐに防草シート全体を張り替える必要があるとは限りません。
発生している範囲とシートの状態を確認して、補修か張り替えかを判断します。
部分補修を繰り返すより、張り替えた方が長期的な手間や費用を抑えられる場合もあります。
補修後に確認したいチェックリスト
補修が終わったら、次の項目を確認してください。
- 草が生えた場所と原因を特定できたか
- 草を取り除いた後の穴をふさいだか
- 継ぎ目に十分な重なりがあるか
- 固定ピンが浮いていないか
- ピン穴をカットテープで処理したか
- 壁際や構造物まわりに隙間がないか
- テープがしっかり密着しているか
- 周囲にも同じような傷や隙間がないか
- シート上の土や落ち葉を取り除いたか
一つの場所だけを直すのではなく、その周辺も確認することで、同じ原因による再発を防ぎやすくなります。
まとめ:生えた場所を確認してから補修方法を決める
防草シートを敷いた後に草が生える原因は、生えている場所によって異なります。
シートの中央部分から生えている場合は雑草の突き抜け、継ぎ目やピン穴から生えている場合は施工時の隙間、壁際から生えている場合はキワ処理を確認しましょう。
また、シートの上にたまった土や落ち葉から、新しい雑草が発芽している場合もあります。
一部分だけの穴や隙間であれば、テープや追加シートによる補修で対応できる可能性があります。一方、広い範囲で雑草が突き抜けている場合や、シート全体が劣化している場合は、張り替えも検討してください。
